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iNotes宛先選択の表示順選択肢のCustomize (続々々)
「iNotes宛先選択の表示順選択肢のCustomize (続々)」の記事で、Address Pickerの表示順のView選択のCustomizeをForms9_x.nsfで行いましたが、DJX Userは問題が無いのですが、DJXを使っていないUserの場合に組織Codeや役職Codeの分離が行われない問題が発生することが分かりました。
これではForms9_x.nsfを使ってまでCustomizeする意味は無いというのは前回書いた通りです。
では、一旦、ひとつ前のForms9.nsfでCustomizeした「iNotes宛先選択の表示順選択肢のCustomize (続)」の状態まで戻します。
ここでの問題は、標準のMail Template用のAddress Pickerの表示順のView選択に使われるNamePick.BTM配列に要素が存在せずに表示がErrorするという内容でした。
逆に、標準Mail Templateで作成されたDBであっても、DJX用のViewが表示できれば問題は解決するハズです。
/* $HaikuForm - 1168.1 */
<NotesDictionary><NOTESVAR NAME={$ContentType} VALUE={"application/x-javascript"}></NotesDictionary> function GNI(sTmp, Yc, CXb){var Cwx=DMx();if(Cwx && Cwx.fnDisplayName) sTmp=Cwx.fnDisplayName(sTmp, Yc, CXb, Cwx);return sTmp;}
<InsertNotesSubForm name=s_NamePickerDJXViewList> <InsertNotesSubForm name=s_NamePickerDJXViewListExt>
検索結果から設計要素を開くことはできるのですが、改行制御が行われずに表示されてしまい、見にくい状態になりますので、通常通り開きます。
以下の部分で利用され、DJX Templateかどうかを判断し、DJXのSubformをLoadするかどうかが決定されています。
<InsertNotesSubForm name=l_CommonNamePickerStyles> <InsertNotesSubForm name=@{@If(IsDJXTemplate="1";"s_CommonNamePickerDJXCodeLoader";"")}>
これで、標準Templateの場合は、アドレス表示選択にDJXの選択リストが表示されなかったことが分かります。
完全に固定化してしまっても良いのですが、今回は動作を見るため、以下のように変更します。
これで、DJX Templateでない場合もDJX CodeがLoadされて動作するハズです。
@If(IsDJXTemplate="1";"s_CommonNamePickerDJXCodeLoader";"s_CommonNamePickerDJXCodeLoader")
これで以下のように、標準Template UserでもDJXの宛先選択が正常に表示され、部署階層/役職順も部署/役職Codeが外された状態で表示されるようになります。
勿論、DJX Template Userでも問題はありません。
少し強引なやり方ですが、これでMail DBの設計をDJX Mail Templateで設計置換する必要はなくなりますので、試してみたいという方はお試しください。
シリーズ化する積りは無かったのですが、長い記事になってしまいました。
VMwareを使ってStand Aloneの評価環境を構築しよう -2-
<話題の履歴>
VMwareを使ってStand Aloneの評価環境を構築しよう -1-
前回は、Networkを完全に切断した状態でVMwareのGest OSに対し、Host OS側からNetwork疎通が可能な状態まで構築しました。
今回は、VMware上のGuest OSにDomino Serverを導入していきます。
その前に、VMwareのGuestに対しては、Windows OSの場合、Drag&DropやCopy&Pasteでファイルが配置できることは皆さんもご存知だと思いますが、Host OSにあるInstall ModuleをわざわざGuest OSにCopyして二重持ちするのも容量も食いますので、Guest OS側から直接Host OSのFolderを参照できるようにしておきます。
VMwareの仮想マシン設定を開き、オプションの共有フォルダの設定から、共有フォルダを常に有効な状態でNetwork Driveとしてマウントする設定を行い、Install Moduleを用意したFolderをRead Onlyで共有します。
これで、Network Driveとして見えるようになります。
では、このShared FolderからDomino Serverを導入します。
今回は、VMwareを使っての評価環境構築が目的ですので、DominoのInstallの詳細は割愛させて頂き、概要のみ記載させて頂きます。
1. Domino Server英語版の導入
1) Install Moduleを右クリックして管理者として実行
2) Install Moduleの展開(Defaultのまま)
3) Install
2. Japanese Language Packの導入
1) Install Moduleを右クリックして管理者として実行
2) 「ランゲージパックの置き換え」を選択
3) 日本語を選択
4) Install
3. FixPack(FP)の導入
完了したら、DominoのSetupを行います。
SetupはAdministrator IDファイルをファイル保存すること以外、特に注意はありませんので、Defaultに従ってSetupしても大丈夫です。
Setupが終ったら、Application起動でDomino Serverを起動しておきます。
次に、Host OS側にNotes Client Moduleを導入します。
導入が終ったら、Hostsを編集して、Server Setup時に指定したServer名及び、FQDNを設定します。
Windows Clientの場合は、hostsは直接編集が出来ませんので、一旦、DocumentsなどにCopyして編集してから、Windows\System32\Drivers\etc\hostsを置換してください。
置換が完了したら、Server名及び、FQDNでpingの返答があることを確認し、OKであれば、Notes ClientのSetupを始めます。
管理者IDのUser名、Server名を入力し、AdministratorのPassword入力要求があれば問題ありません。
Setupが完了し、Notes Clientが正常に起動されれば環境構築は完了です。
これで、VMwareに導入したDomino ServerとPCに導入したNotes Clientを接続した環境が構築できました。
この後の、Serverの設定などは皆さんにお任せいたします。
この手順と同様に、VMwareで別の追加Serverを立てていけば、Standalone環境の1台のPC上で、複数Server環境も構築出来ますので、試してみてください。
VMwareのServerを立ち上げておき、通常のPC環境で作業が出来るので、便利に使えるのではないかと思います。
<終わり>
VMwareを使ってStand Aloneの評価環境を構築しよう -1-
以前に評価環境の構築方法は紹介したことがあるのですが、V7とかV8の頃の情報で、陳腐化してしまいました。
というのは、以前はClient OSにもDominoを導入することが出来ましたので、MS Loopback Adp.を利用して、簡単にMulti-Server環境の構築も出来たのですが、今では、DominoはClient OSには導入できず、ServerはWindows Server上に導入する必要があります。
Notes/Designer/Administrator ClientはWindows Server上にも導入することは可能なのですが、正式には、Domino ServerとClientは同一PC上に混在導入してはいけないことになっています。
これは、一部のWindowsに導入されるModuleがDomino ServerとClientで共通な物があるからです。
今回は、こういう問題を起こさない為、VMwareを使って、1台のPC上にClient/Server環境を構築してみます。
まず、この環境構築では、VMware PlayerがInstallされ、VMware Guest OSとして、Windows Server 2019が初期導入され、Windows UpdateでOSが最新の状態になっていることを前提とさせて頂きます。
ご自身のNetwork環境に接続した状態で、VMware Playerの導入、Windows Serverの導入、Windows Updateの適用を済ませてください。
この時点で、Guest OSのIP設定の状態を見ると、以下のようになっています(環境によって異なります)。
PS C:\Users\Administrator> ipconfig
Windows IP 構成
イーサネット アダプター Ethernet0:
接続固有の DNS サフィックス . . . . .: localdomain
リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::e9e2:40fd:4b9f:6daf%6
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.40.129
サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 192.168.40.2
では、Host OSのNetwork接続を全て無効化します。
これで外部に出ることは出来なくなります。
次に、Host OS側ではどのNetworkにも接続されていない状態になりますので、単独で稼働させるために、以下のMS Loopback Adp.をDeviceの管理から導入します。
Microsoft KM-TEST Loopback Adapter
標準で導入しただけでは、アダプタのIP設定がDHCPになっていますので、IP V4の設定を固定IPに変更します。
これで、VM Host側のLocalで、pingが通るようになったことを確認します。
変更後直ぐにはPingがErrorする場合があるかも知れませんが、暫くすると応答が返るようになると思います。
次に、VMwareの設定で、NATからBridgeに変更し、使用するNetwork Adp.としてMS Loopback Adp.を選択します。
更に、導入したVM Guest側のEthernet Adp.のIPを固定IPに変更します。
今回は、上記に合わせて、172.16.0.10に設定しました。
PS C:\Users\Administrator> ipconfig
Windows IP 構成
イーサネット アダプター Ethernet0:
接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::e9e2:40fd:4b9f:6daf%6
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 172.16.0.10
サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.0.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:
この状態で、VM HostからVM Guestにpingを発行しても応答しない状態になっているハズです。
次に、VM Guest OS側で、管理ツールから、Windows Defenderを開き、Propertyを開きます。
Propertyで、Public Profileの受信接続を許可します。
Defaultではブロックされており、ルールに合致しないと接続が拒否されます。
pingだけを通すのであれば、別の設定もあるのですが、評価環境ではNRPCも通さないといけないので、ルールの新規作成が必要となると思われ、面倒なので、今回は全て許可しておきます。
評価環境なので、Windows Defender自体を無効化しても問題ありません。
これで、VM HostからGuestに対してpingが通るようになったハズです。
C:\Users\Shinya Iwama>hostname
Iwaman
C:\Users\Shinya Iwama>ping 172.16.0.10
172.16.0.10 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
172.16.0.10 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
172.16.0.10 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
172.16.0.10 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=128
172.16.0.10 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=128
172.16.0.10 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 0ms、最大 = 1ms、平均 = 0ms
これで評価環境を作成するための準備ができました。
次回からは、Notes/Dominoの導入を行っていきます。